樺沢紫苑氏「覚えない記憶術」を読んで
生活の中で覚えたいことはたくさんある。
覚え方がうまい人というのは要領のいい人というイメージがある。
自分はそんなに要領がよくないほうなので、やることをどうにか効率よくできないか、
出来るだけ早くできる方法をいろいろ知りたかった。
という経緯からこの本を購入するにあたった。買ってから半年以上は経つが、
何度か読み返しつつ実践している。地道にだが、記憶力は以前よりUPし、
脳を上手く使えるように(?)なってきたという風に感じる。
著者が言うには、インプットのためにはアウトプットを中心に行うのがいいらしいので、アウトプットにはSNSを利用したり、人に喋るとか、どうアウトプットする機会を増やすかを重要になってくるらしい。
というわけで、箇条書きのようになるけれど、興味深かったことをここに書き記して覚えていこうと思う。
「アウトプットの大事さ」
アウトプットが大事なのはなんとなくわかるけれど、何で?
という疑問に対して書いてある。
アウトプットというのは、入力された情報を使用することにあたる。
情報を何度も使用するというのは、脳科学的には海馬(記憶に関する脳機関)が
重要だと判断して長期記憶に残してくれるかららしい。
確かに、思い返してみるとテスト前に必死に勉強したはずのことを数年経つと忘れてしまっていたり、なんとなくネットを見ていて覚えたその時は使えそうだった情報も
何日か経つとなんだっけ?となる。
ちょっと横にそれて考えてみると、エピングハウスの忘却線といっただろうか?
あるサイクルでの数時間、数日毎に覚えると長期記憶に発展するというやつ。
あれは何度もインプットするから定着するということになる。
しかし、個人的に疑問に思っていたことがある。それでも忘れてしまうのはなぜだろうと。もちろん、この忘却線の復習に対するやり方はいいデータだとは思うが、
それで補いきれないのはなぜか?と感じていた。
なので、今回のこの本でアウトプットのためにインプット~ということが書いてあり、アウトプットする目的、感情や利益(何かしらの欲)がないと記憶というのは対して定着しないものなのなのだなあと、勝手に納得してしまった。
「資料まとめたけど結局使わなかったよ」ということは後々読み返してみると
まるで覚えていないことも少なからずある。
後、声に出す、書くということ運動(ここ重要)によって脳の働きが高まるので
いいということらしい。例えば、本を持って目で見続けて覚えるのと、
書いたり喋ったりして覚えるのとでは全然違う経験は大いにある。
理論を知っているからスポーツが出来るのでなく、動いて知識でも染みつかせることによって、その方法が定着し、更に進化を遂げてゆく、、、というのは勉強も一緒ではないだろうか?もっとスキルを磨いて頭のエネルギーも自分の時間も有効に使えるように
なって更なる楽しみを広げていきたいと思う。
、、、本への感想というか 、自分の感じたことからの持論展開みたいになってしまったね。いい本です。有効に使わせてもらっています。